天然発酵ビタミンK2と化学合成ビタミンK2、どうやって区別するのですか？
ビタミンK2 MK-7は、製造プロセスに応じて天然ビタミンK2と合成ビタミンK2に分けられます。まず、天然発酵ビタミンK2とは何であり、合成ビタミンK2とどう違うのかについてご紹介します。
天然発酵ビタミンK2は、Bacillus subtilis natto という微生物の発酵によって生産されます。このときの発酵プロセスは、酵母やバクテリアなどの微生物が発酵に関与し、ビール、ワイン、パン、キムチ、ヨーグルトなどの食品を作る過程と同様の 自然なプロセスです。
天然発酵ビタミンK2は発酵によって製造されるため、化学触媒などを使用しません。一方、合成ビタミンK2は有毒な有機や化学触媒を使用して原料を製造し、抽出します。
天然ビタミンK2を選ぶべき理由は？
合成ビタミンK2に有害物質が存在する可能性
合成ビタミンK2は、有毒な有機溶媒や化学触媒を使用するプロセスを経ます。このような化学合成プロセスに由来する有害物質は完全に除去することが難しく、最終製品に残留する可能性があります。
一方、天然ビタミンK2 MK-7は、発酵プロセスを経て体に安全な製品です。製造プロセスに遺伝子組換原料、化学原料、合成保存料を用いないので、安心して摂取していただけます。
天然ビタミンK2に活性型トランスが多く存在
ビタミンK2 MK-7には、トランス型とシス型の2つの異性体があります。トランス型MK-7は、生物学的に活性化される活性型です。シス型は有効性が活性化されない不活性型です。つまり、トランス型だけが生物学的に活性化され、私たちが期待する役割を果たすことができます。
したがって、米国薬局方(USP)に準拠したビタミンK2 MK-7原料のシス形は2%前後です。しかし、合成ビタミンK2の市場では、不活性のシス形が米国薬局方(USP)の基準を満たせず、基準値を超えている場合が多いと言われています。
天然ビタミンK2を選ぶ基準は？
＊ 米国薬局方(USP)に即しているどうかを確認する
＊最低 96% 以上の MK-7含有量とトランス型が98% 以上の場合のみ、 メナキノン-7として認める 米国の薬局方(USP)
消費者にとって天然ビタミンK2と合成ビタミンK2を見分けるのは難しいかもしれません。最も簡単な方法は、製品が体内活性成分であるトランス型を99.9%以上含有しているかどうかを確認することです。
GF Fermentech社のMediQ7ビタミンK2は、米国薬局方規格を超える99.9％以上のトランス型MK-7を含んでいます。
また、他社の発酵ビタミンK2製品は、5-10%レベルのMK-7含有量の原料です。一方、GFファーメンテックのMediQ7は 96%以上の超高純度MK-7含有量を有する原料から製造したビタミンK2製品です。
より詳細な選択基準に関する記事は下記の記事をご参照ください。
[参考資料]
- “GF Fermentech introduces >96% purity vitamin K2” (nutraceuticalbusinessreview.com)
- “GF Fermentech introduces organic nano-encapsulated vitamin K2 MK7” (nutraceuticalbusinessreview.com)
- Cis and trans isomers of the vitamin menaquinone-7: which one is biologically significant? Appl Microbiol Biotechnol. 2020 Apr;104(7):2765-2776.
- https://www.mediq7.com/ja/